Stationeryの小箱 945(2019.03.01)

スターリングシルバー。安価ながらも輝きに深みがある美しい金属素材である。これはほぼ同じ条件下での経時変化。筆記具だけではないが、スターリングシルバー製のものは基本的に合金である故、組成も一様ではないはず。要は添加物が規定されている訳ではないので機能・性能はバラバラで、各社の組成も非開示のはずである。

歴史あるPaker社をはじめとした有名メーカーでは多くのノウハウが蓄積されているはず。また、ヴェルメイユはスターリングシルバー合金の上に金合金をメッキしているので複雑極まりない。経験則では、内部応力が残っている曲げ部分などに酸化が顕著に進むようである。しかしこれらはモノなる故の本質であり、また磨けば元に戻る。戻らないモノはちょっと困ったものかもしれない。

次回は元に戻った写真を掲載してみたい。ヴェルメイユの年月が経ったこの外観も、使う側にとってはモノの趣だと思うのである。

大好きな伊東屋さんのWさんのプロ意識もあり、今後メジャーメーカーのB.P.リフィルを試してみる事としたい。結構楽しみである。伊東屋さんのROMEOブランドで出されているB.P.のリフィルは、ROMEOのロゴが表示されている。また、リフィルの推奨がデュポンである事から、デュポン製と想像できるのである。初めてデュポンのリフィルを経験される方には、その滑らかさに驚かれる事と思う。

興味のある有名メーカーは以下で、リフィルを揃えて本体(別メーカーもあり)に装着した。尚、同じ条件に近づけるためインク色は黒で字幅はM。感想は別途である。

米国　Sheaffer,Paｒker,

フランス Waterman,Cartier

ドイツ Montblanc,Pelikan

日本 プラチナ,パイロット,セーラー