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6.Namiki The Art Of Lapanese Lacquer Pens 資料性★★★★★2009/12/17

Rev 02 2009.12.19
写真を変更しました。今年発行された別のNAMIKIの本を全頁見せていただきましたが、それでもこの資料本の方に重みを感じてしまいます。このような資料本を見ていると、人間が所有に拘ることの儚かさを感じて仕方がありません。芸術品は見るだけで充分でしょう。本になっていればいつでも見れるではありませんか。本の重みは実物を遥かに越えていることが多いですね。

Rev 01 2009.12.17
ここ一年、バックヤードで約300冊の資料本のアップデートを行なっていましたが、ほぼ峠を越えましたので再開示します。資料本は各々のカテゴリーにアップしていますので参考にして下さい。

Rev 00 2006.10.11
これは、素晴らしいNamiki(現パイロットコーポレーション)蒔絵万年筆の資料本です。過去、ダンヒルナミキを含めて、数冊の資料本が出版(殆どが部数限定)されていますが、最大の掲載本数を誇ると言われる素晴らしい資料本です。著者は、Julia Hutt,Stephen Overbury。2000年10月に2000部限定で発行され、全160ページ中、約250枚のカラー写真が掲載されています。

2000部数ですが、世界的な蒔絵人口を考えると、結果的にはもっと売れたであろうと言われています。この本は、ゆっくりとページを捲りながら、味わいながら読みたいと思います。まだ全て見ていないのですが、他のNamiki本も踏まえて今後じっくり鑑賞していければと思っています。

因みに、私はパイロットの蒔絵万年筆を1本使っていますが、また万年筆のコーナーで紹介したいと思います。蒔絵万年筆は元々高価である事からこれ以上持たないようにしています。このような工芸/芸術品は、個人で楽しんだり、死蔵されるのもいいのですが、出来れば博物館等一般に広く公開され、いつでも見られる状態にある事、或いは書籍になったものを寛いで楽しむ方が自然体でいいような気がするのですが如何でしょう。

1.萬年筆と科学 ① 資料性★★★★★2006/10/11

当時、並木製作所(現在のパイロットコーポレーション)の製作部長であった渡部旭さんの名著で、元々、販促・教育資料的な意味合いが有ったパイロット・タイムスを纏めたものと理解しています。といっても、現在の各社の玉虫色の広報メッセージとは主旨・重みが全く異なると思います。これほど万年筆を技術的に分かりやすく、全身全霊を込めて解説した資料は無いのではないでしょうか。読んでいると、渡部旭さんの熱き思い、立派な志、使命感、良き教育者としてのお人柄をまざまざと感じます。

パイロットコーポレーションの資産のみならず、日本の万年筆技術・文化を捉える上で、誇れる資料だと思います。

元々技術者として入社された渡部さんは、徹底した現場主義を貫きつつも、早くから主要海外メーカーを調査し、自国の強みを見据えた確固たる経営方針を確立され、経営にも早くから手腕を発揮される事となります。経営方針は、パイロットコーポレーション、一社に閉じるような小さなものでは無く、日本の万年筆業界全体を見据えたものであったと思います。後には、専務取締役として経営者として任にあたられます。

参考までに、現在、パイロット・ナミキ・ペンのH.P.で、抜粋形式で一部が当時のままの文体で発信されていますので、ご興味のある方はご覧になってみては如何でしょう。なお、話題の要点を抜粋、掲載していくとの事ですので、大いに期待したいところですね。

(続く)

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